真剣に遊ぶ。感覚を呼び起こす。
10月22日のオドリノタネは、まさに、タイトルの通り。
大きなお手玉をキャッチボールしながら、参加通しの名前を呼び合うゲームでスタート。
お題に合わせて想像したものを、同時に口に出し身体で表し、オニがそれぞれを、聞き当てるゲーム。
先月の、すんぷちょ公演中でもやった、わらべ歌で始まる真似っこゲーム。
なぜか?椅子取りゲーム。
参加者唯一の子どもが発案の、「音楽をかけて、お手玉を回し、音楽が止まった時に、お手玉を持っていた人をこちょこちょする」ゲーム。
なんだ!オドリノタネって、踊るんじゃないの⁈ゲームばかりやってるじゃん!
いえいえ、ゲームって、勝ち負けだけじゃないんだよ。
勝つためには、色んな感覚を、フル稼働させなきゃいけないんだよ。
しかも、オドリノタネは、子ども、大人、みんなが一緒。
小さい人も、障害ある人も、ハンデなく、一緒に遊べるように、皆んな、考える。
それって、なかなか、頭も身体も使うんだよ。
ゲームとゲームの間には、誰かを怖がらせてみる遊び。
これは、先日、すんぷちょで招いたイギリスの劇団、オイリーカートのワークショップで実践されたもの。
誰かが、目をつぶって、椅子の上に座る。
皆んなが、その人を、部屋にあるもので、怖がらせる。
特別なものがない部屋で、あるだけの知恵を働かせて。
スリッパ、ペン、ファイル、鍵、上着、掃除機、カーテン、椅子、または、声。 叩く。こする。振り回す。扇ぐ。揺らす。
怖がさられる本人は、視覚以外で、周りの気配を感じる。
遠くの音、近くの音、空気の揺れ、人の気配。 特に、急に近くに来る、人の気配にびっくりする!
突然、近くで上着をバサッと振り降ろされる音に、ビクッ!としたりして。
怖がる人、怖がらせる人、想像力を発揮させた真剣勝負。
見えないってだけで、感覚って、こんなに敏感になるんだ!って、その場にいる、みんなが思ったよ。
楽しい遊びの中で、呼び起こされる、自分の感覚。 それは、踊るだけじゃ分からないものだったかも。 最後は、おなじみの音楽で、みんなで踊る、いつものオドリノタネだったけどね(さとうじゅんこ)