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仙台を拠点に活動するNPO法人アートワークショップすんぷちょの活動ブログです。

「いくつまで数えられるかな?」

8月最後のオドリノタネ。 夏休みは終わったけれど、まだまだ熱い子供たち! この日も元気いっぱい踊ってくれました。

ファシリテーターは渋谷裕子さん。 みんなで輪になって自己紹介の後、手足を揉んだり伸ばしたり、少しずつ身体を目覚めさせて行きます。 デスクワークの多い大人や子育てで忙しいお母さんは、これだけでかなり身体がほぐれるのでは?と思いました。

この日のワークで印象的だったのは「ミラー」 オドリノタネではお馴染みですが、組み合わせの人によって、またはその日の気分によって、様々な表現が出てくるので毎回楽しいのです。 ゆっくりと動きを合わせる2人がいれば、早くダイナミックな動きをする2人もいて、動く人も見ている人も飽きません。 個人的には、ゆっくりと呼吸を合わせるような繊細な動きに惹かれます。

他に、みんなで仰向けに寝っ転がって「20まで数を順番に言っていく」ゲームのようなこともしました。 同じ数を同時に2人以上の人が言うと、そこでカウント終了。 他の人の表情は見えませんが(仰向けなので) 感覚を研ぎ澄まして、ここだ!という時に声に出します。 最初は難しく、すぐに誰かと数がかぶってしまったり、遠慮していると間が空いて、いざ声に出すと誰かも同じ数を言って終了だったり。 でもいつの間にか、みんなの気持ちが合ってきて、声が重なることなく美しく20まで数えることができました。 これはちょっと不思議な体験。 障害のある人もない人も、子供も大人も目に見えない手を繋いで、みんなで何かを創り出したような高揚感がありました。

少し緊張感が漂う中、小さな女の子の数える声が可愛らしく響いていたのですが、女の子のお母さんが「ちゃんと数えていて成長を感じて嬉しかった。」というようなお話をされていました。 私もオドリノタネには子供と一緒に参加していますが、様々なワークだったり、人とのコミュニケーションの中で子供の成長を感じることが多々あります。 それは日常生活では体験出来ないことで、オドリノタネに参加している子供たちには自由に表現出来る場所があり、そんな自分を理解してくれる人達に囲まれ、無意識のうちに相手を理解しようとする力を身に付けているように感じます。 そんな子供に大人が影響を受けたり。

大人も子供もたくさんの刺激を受けて、一緒に柔軟さを身に付けて行く。 オドリノタネで、そんな変化(成長)を感じてみませんか?(いとういずみ)

9月オドリノタネ日程←こちら

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