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仙台を拠点に活動するNPO法人アートワークショップすんぷちょの活動ブログです。

手と手をつなげば芽がでるぞ

3月11日 オドリノタネの報告です。

3月11日という日を、みなさん様々な思いで迎えられたことと思います。
そんな日にオドリノタネに参加して感じたのは、限られた時間ではあるけれど、ワクワクを共有すること、色んなひとが一緒に笑える時間。
その積み重ねが、きっと安心だったり、心強さにつながるのかもしれない。ということ。
年齢や障害の壁を越えるのって、普通の生活の中では難しさを感じるところですが、オドリノタネでは、いつの間にかお互いを尊重し合う気持ちが生まれます。 それは、災害時に限らず、子育て中の人や介護をしている人など、日常の中で孤独感を抱えてしまいがちな人たちにとっても、心の助けになるのかもしれません。

特別なこの日、あんよ前の赤ちゃんから大人まで、大勢の方が参加されました。 初めましての方は最初ちょっと緊張されていたようですが、気がつけば笑顔。 体も自然と動いちゃう。 人がたくさんいると、いつもの会場も狭く感じてしまいますが、そこがまたお祭りみたいに賑やかで楽しいのです。
 

今回のオドリノタネも、踊ってるつもりはないのに、あら!素敵!という瞬間がたくさんありました。
指差しする赤ちゃん、車椅子でカッコイイポーズを決める青年、恥ずかしがり屋の女の子。 様々な人がいて、それぞれ皆んな違っていて。 まさに世の中ってこういう姿なんだよな〜と改めて思いました。
 
みんな違うけど、手と手をつなげば、みんなが楽しい。 それだけで十分、人との温かなつながりを感じられる気がします。 オドリノタネでの小さな経験が、日常の暮らしの中で芽生え、花が咲き、いつか実になるといいな。
すぐそこまで来ている春を前に、そんな思いを巡らせました。 (いとう いづみ)