すべての人にアートを

仙台を拠点に活動するNPO法人アートワークショップすんぷちょの活動ブログです。

「いくつまで数えられるかな?」

8月最後のオドリノタネ。 夏休みは終わったけれど、まだまだ熱い子供たち! この日も元気いっぱい踊ってくれました。

ファシリテーターは渋谷裕子さん。 みんなで輪になって自己紹介の後、手足を揉んだり伸ばしたり、少しずつ身体を目覚めさせて行きます。 デスクワークの多い大人や子育てで忙しいお母さんは、これだけでかなり身体がほぐれるのでは?と思いました。

この日のワークで印象的だったのは「ミラー」 オドリノタネではお馴染みですが、組み合わせの人によって、またはその日の気分によって、様々な表現が出てくるので毎回楽しいのです。 ゆっくりと動きを合わせる2人がいれば、早くダイナミックな動きをする2人もいて、動く人も見ている人も飽きません。 個人的には、ゆっくりと呼吸を合わせるような繊細な動きに惹かれます。

他に、みんなで仰向けに寝っ転がって「20まで数を順番に言っていく」ゲームのようなこともしました。 同じ数を同時に2人以上の人が言うと、そこでカウント終了。 他の人の表情は見えませんが(仰向けなので) 感覚を研ぎ澄まして、ここだ!という時に声に出します。 最初は難しく、すぐに誰かと数がかぶってしまったり、遠慮していると間が空いて、いざ声に出すと誰かも同じ数を言って終了だったり。 でもいつの間にか、みんなの気持ちが合ってきて、声が重なることなく美しく20まで数えることができました。 これはちょっと不思議な体験。 障害のある人もない人も、子供も大人も目に見えない手を繋いで、みんなで何かを創り出したような高揚感がありました。

少し緊張感が漂う中、小さな女の子の数える声が可愛らしく響いていたのですが、女の子のお母さんが「ちゃんと数えていて成長を感じて嬉しかった。」というようなお話をされていました。 私もオドリノタネには子供と一緒に参加していますが、様々なワークだったり、人とのコミュニケーションの中で子供の成長を感じることが多々あります。 それは日常生活では体験出来ないことで、オドリノタネに参加している子供たちには自由に表現出来る場所があり、そんな自分を理解してくれる人達に囲まれ、無意識のうちに相手を理解しようとする力を身に付けているように感じます。 そんな子供に大人が影響を受けたり。

大人も子供もたくさんの刺激を受けて、一緒に柔軟さを身に付けて行く。 オドリノタネで、そんな変化(成長)を感じてみませんか?(いとういずみ)

9月オドリノタネ日程←こちら

すんぷちょ舞台公演2016「Fragment」情報はこちら⇒FRaGMent

子ども達のちいさな決意、大きな一歩~アイアンキッズ・シアター体験開催報告~

福岡県北九州市、古くは八幡製鉄所で栄えた鉄鋼の町と共に生きている劇場があります。
枝光本町商店街アイアンシアター。元は銀行だった建物を劇場公演が出来るよう改修し、地元企業のバックアップのもと、近隣の商店街や町の人たちに親しまれ運営されています。

アイアンシアターは、まだ任意団体だったすんぷちょに、震災後暖かい手を差し伸べてくださいました。それがご縁で今でもアートを解した交流が続いています。その一つが毎年秋に行われる枝光まちなか芸術祭。商店街のど真ん中でダンスパフォーマンスさせて頂くなど、刺激的で暖かく、誰もが楽しめる芸術祭に毎年お声がけいただける事は大変ありがたいことです。

そしてこの夏!すんぷちょとアイアンシアターが企てたのが「アイアンキッズ・シアター体験」です。劇場で、子ども達がアートを通して交流することを目的としています。
去年、第一回目を開催した際は、日帰りのコースのみでした。夏休みとはいえ親御さんの送り迎えが負担となり、参加したくてもできない子がいるという反省がありました。そこで今回は劇場に泊まっちゃえ!ということで、合宿コースを設けたところ、大変好評でした。

劇場に合宿しながら、ダンスも照明も音響もスタッフワークまで、劇場公演に関わる全てのことをまるごと体験しようという贅沢なアート体験!3泊4日、アーティスト、スタッフ、子ども達と寝食を共にしながら過ごした濃ゆい創造の日々の報告です。


(音響の本儀さんとこどもたち)

■講師陣

今回の講師はダンスに西海石みかささん、アシスタント佐々木大喜さん、音響に本儀拓さん、照明に西邑太郎さん、そして劇場体験アイアンシアタースタッフの鄭賢一さんと高橋夏帆さんにお願いしました。

子どもを対象としたワークショップのファシリテーターとして自由な発想を引き出し、閃きを汲み取って形にし、何より安全に、という点において、準備の段階から素晴らしいパフォーマンスをして下さいました。体験という時間の価値を最大限に引き出そうと知恵を絞ってくださったみなさんに心から感謝しています。


■形の無い音や光と向き合う、ということ

さて、すんぷちょでは普段からダンスのワークショップは企画していますが、音響や照明のワークショップを子どもを対象に行う機械はあまりありません。私もどんな内容になるのかとても楽しみにしていました。

音のワークショップでは、身の回りにある音、聞こえてくる音を探すことから始まりました。
商店街に出て屋外の音を探すサウンドスケープや、劇場内にあるものを使って叩いたり、こすったり、打ち付けたりしながら、自分で音を作ってみたりします。
サウンドスケープに参加した小学3年生の女の子から「思っていたよりたくさんの音があった」と感想があったように、身の回りの音に意識を集中してみると、普段の生活では気が付かなかった音の景色が見えてきました。
 
劇場の中で探した音は、一つ一つ音を録音していきます。この録音作業、実はとっても地味で集中力が必要!録音の間は一切の雑音を立てないように、空調を止め、身動きを止め、息まで止めそうになるくらい、ただじっと音に耳を澄ます時間でした。参加した小学生は低学年の子も多く、常に動き回りたい、エネルギー有り余るお年頃。誰かが動いて床が軋む音が入る度に録り直しになります。
ペンのキャップを閉める音、椅子の淵を叩く音、紙コップを油性マジックで擦る音など、普段の生活では一瞬で通りすぎて見向きもしないような音を、壊れやすくて儚いとても大切な宝物を扱うように、子どもも大人も全員が耳を集中して記録していった時間は、とても尊いものでした。全て録り終えた後は拍手があがりました。

照明のワークショップでは、予め担当の西邑さんが劇場に仕込んだ様々な照明器具の明かりを見てみることから始まりました。バック、トップサス、フット、舞台用語で使われる照明の名前が書いてある用紙に、それぞれのあかりがどんな感じがするか、自分の言葉でメモをしていきます。
「バック、顔がくらい、かげが大きくうつりやすい」「フット、らいざっぷのしーえむみたい」など、子ども達は自分なりの言葉で、その明かりがどんな見え方がするかをメモしていきました。
次の段階ではそのメモをもとに照明プランを一人ずつ考えます。ダンスの時間にやった短いワークから一つ選んで動きに明かりをつけていきます。動きを頭の中でイメージしながら、そこにどんな明かりが当たれば効果的に面白く見えるか、頭の中で二つを組み合わせてイメージしていく作業はとってもクリエイティブかつ、エネルギーを必要とする作業でした。
 

劇場の中で作られる演劇やダンスなどの舞台公演は、消えモノと言われるように形に残るもの、触れることができるものではありません。その時間に一緒に居た人としか共有できない、いわば「時間」と「空間」を作っています。音と明かりのワークショップ通して、一緒に時間を過ごして頂く、お客さんの立場からどんな風に見えるか、聞こえるか、という視点で創作した体験は、劇場公演を作っていく本質の一つに触れられた時間だったのではないかと思います。

■自分で決めて一歩踏み出す
ダンスの時間ではたくさんのゲームやシアターワークを行いました。「からす、かずのこ、にしんのこ、おしりをねらって、かっぱのこ」など、語呂の良いわらべ歌を取り入れたワークでは子どもたちは自然と一緒に創作していくメンバー空間を把握し、関わりあう準備をしていきました。

「工場」というワークでは客席から一人ずつ舞台に上がっていって、まるで機械の部品の一部になったかのように同じ動きを繰り返していきます。自分より先にいる人の動きに連動してみたり、加わり方は自由。

でも自由ということは、加わっていく順番も決まっていないということ。
子ども達の中にははじめ加わることに躊躇して、ずっと客席で見ている子もいました。
「本番も見てる?参加しない?」講師のみかささんはそんな子ども達に声をかけます。ワークショップに来ているのだから、ちゃん加わろうよ、ということを言う大人はいません。参加することは自由、だけどそれは誰も自分が加わることを決めてはくれない、自分で決めてどちらにするか選ぶということです。

今回ダンスの時間に行ったたくさんのワークは即興で動いていくものが多くあることなどもあり、「自分で決めて一歩踏み出す」という決意が必要とされていました。

■そして本番
合宿の最終日、実際にお客さんをお招きし、4日間の集大成を披露する劇場公演をする日です。
この日のために公演の制作面を体験する「劇場をつかおう」の時間では、公演チラシを手作りし、10枚すつ印刷したものをもって商店街に掲示をお願いしに行きました。チラシを作る時間では担当した高橋さん(アイアンシアター)からチラシに必要な3つのことは何?という問いが出されました。「タイトル、日時、場所、この3つを入れてチラシを作ってみよう!」ということで、子ども達は手書きのチラシを作成。後日印刷したものをもって商店街のお店の方や買い物中のお客さんに呼びかけをしに行きました。

本番の客席は、参加した子ども達のご家族や、商店街の方々でなかなかの入り。親に会えない寂しさも少なからずあったろうと思います。久しぶりに会う兄弟やご両親に飛びつく子もいました。

客席案内や、開演前の前説も子ども達が担当し、徐々に電気が暗くなる劇場内、いよいよ開演。
作品の冒頭は、工場のワークのシーンです。一人ずつ全員がテンポ良く機械の一部となって加わっていきます。その一歩を自分で決めて、自分のタイミングで加わっていきます。ワークショップでの様子を知っているからかもしれませんが、そのシーンを見ただけで緩む涙腺。
バックで流れるのはみんなで選んで投票して決めた音楽や、探したり作ったりした音たち。上からあたる照明も子ども達の発想を生かした明かりになっています。

 
 

今回この企画にはたくさんのことを詰め込みすぎたかな、という危惧もありましたが、蓋を開けてみれば、頼もしい講師陣と、大人の心配を軽々と超えていく子ども達のエネルギーで、本当にクリエイティブで贅沢な時間となりました。
実は当初、定員に対して参加した人数は少ない印象がありましたが、1人1人の創作する時間、それをみんなで見合う時間を考えれば、適切のようにも感じています。

作品のラストシーンでは、舞台奥から出演者全員が一列になり、左右を見ずしてお互いの気配を感じながら歩みを揃え、客席側に進んできます。年齢もバラバラ、背丈も大きい子もいれば、その子の胸の高さの子もいます。でも全員が何か決意を持った目でこちら側に迫ってくるシーンには、完全に涙腺が崩壊しました。


最後に、貴重な体験を実現するためにはアイアンシアターの全面的な協力無しには考えられませんでした。簡易宿泊所としても会場を提供くださり、子ども達の生活面でもつきっきりでご協力頂きました。
そして助成いただいた、子ども夢基金の資金援助なしには子ども達の体験は充実したものにはなりませんでした。この場を借りて感謝申しあげます。

講師のみなさん、参加してくれた子ども達、本当にありがとうございました。
さあ、次はどんな面白い体験の場を作ろうか、私達にもまた常に決意が求められています。(おいかわたかこ)

シンプルなことを重ねていってつくるダンス創作、レイチェル・スミスさんが仙台に残していったこと

8月の夏真っ盛りな某日、6日間におよぶダンスワークショップが終了しました。
講師はスコットランドからこの企画のために仙台に来てくれたレイチェル・スミス女史。
仙台駅のステンドグラス前で初めて会った彼女は、大きな荷物を二つ抱えて、足元はビーチサンダル!
周囲の日本人より頭一つ分大きな彼女をすぐに見つけることができました。この瞬間、これからどんな出会いや学びが待っているのかと私のわくわくは絶好調なのでした。
       
この6日間のレイチェルとたくさんの参加者(のべ150人)との出会いや、定員オーバーぎみの大盛況だった一般参加者を迎えたオープンデイ、最終日のパフォーマンスショーイングのこと、そしてレイチェルのワークショップから学んだこと、などなど、みなさまにお伝えしたいことは山ほどありまして(なんせ6日間やりましたから)、少しずつご紹介していきたいと思います。

 

■複雑なワークショップのオーダーに応えてくれたレイチェル
今回、すんぷちょからお願いしたワークショップは3種類ありました。

・9月の舞台公演を見据えたパフォーマンスの原型を作る創作ワークショップ
・コミュニティダンスなどを学びたい人向けのファシリテーター養成ワークショップ
・一般のどなたでも参加できるワークショップオープンデイ


せっかく来てくれるなら、その後の舞台公演に繋がるものにしたい、でも来てもらっておわりではなくて、仙台でも同じような活動を展開できる人材を増やしたい、そしてたくさんの人にレイチェルのワークショップを体験して欲しい!!これ、ぜんぶ、盛り込みたい!!という欲張りな思いが生んだ今回の企画。
その一つ一つがとても意義深いものとなりました。

前半は7月23日~25日の3日間、その後一度沖縄の児童演劇フェスティバルにレイチェルは参加し、8月2日~4日にまら仙台に戻ってくるというスケジュールで行われました。

ワークショップではとにかくたくさんのシアターゲーム、コミュニケーションゲームをやりました。
レイチェルはそのゲームのストックをゲームバンクと呼んでいて、それらのゲームは目的ごとにカテゴライズされます。

アイスブレイク/ウォームアップ/集中/課題解決/チームワーク/スキルの導入/即興

覚えているだけでも30個近くのワークを行いましたが、それら全てが上記のカテゴリーのいづれかに属し、ワークを組み立てる上で重要な要素となっているのでした。

  

こどもたちに大人気だった「サス!サス!バン!」

ワークショップ後のアンケートを見て、子ども達に一番人気だったワークがこの「サス!サス!バン!」
参加者が全員丸くなって内側を向き、ゲームを始める人が右か左の人に「サス!」といって手を自分の前で勢い良くすり合わせます。サス!を受け取った人は同じ方向に「サス!」を回していくか、「バイーン!」と身体で跳ね返して、まわしてきた人に返すことができます。
この基本的なルールに少しずつ新しいルールをレイチェルは加えていって、最終的には4つのルールを覚えてゲームを楽しみました。このゲームのカテゴリは、アイスブレイクやウォームアップ。モノがなくても見えないバトンを全員で回すような感覚と、自分に回ってきたときに瞬時に反応しなければならない緊張感、そして求められる集中力が、このゲームの面白さでした。ワークの前半にやることで、チームの緊張を解し、次のステップへ進める助走になっていました。

  


■ペアワークをたくさんやること
レイチェルのワークショップで印象的だったことの一つに、2人1組のペアになってやるワークが多かったことがあります。例えば「ミラー」というワーク。すんぷちょでファシリテートしてくれる西海石みかささんや渋谷裕子さんもよくワークの中で使う1つです。
初めは2人が動かずその場でミラーをやるのですが、次のステップでは1直線に進みながらミラーをやりました。たくさんのペアが次々とミラーをやりつつ前に進んでいく姿を客観的に観ると、何か原始的な祭事の行列にも見えるし、自然の中にある流動的な姿にも見えるから不思議です。
パフォーマンスする側が何か意味合いやテーマを意図していなくても、観る側が勝手に意味を探って、見出していくという体験がとても面白いと思いました。

相手の手と自分の手を合わせてそこを起点に自由に動いていくハンドダンス、お互いに相手の隙間を自分の身体で埋めるダンス、などペアワークをたくさんやりました。これらは、レイチェル以外のダンスワークショップでも良く行われるワークなのですが、同じワークでも少し昨日とは違う指示を与えてみたり、進む方向を変えてみたり、2人が4人になったり、バリエーションが変わることで、どこまでもワークに深みが出てくることが実感としてありました。
ペアになる人が変わると、2人の関係性も当然ですが変わります。それがダンスにも表れていて、参加者の動きのバリエーションを増やす役割も果たしていたのではないかと思います。

  
一つのワークのバリエーションを増やしていくファシリテーションについてもう一つ、ポイントがありました。
参加者から「今回もそうだけど、毎回参加者が必ず参加できるわけではない、(連続する稽古の時など)休みの人がいる場合、どんなふうに進めていくのか?」という質問がありました。
レイチェルは「毎回、毎回、積み重ねるように少しずつ全体を成長させていく。同じワークでも次の日はバリエーションを増やしてやってみる。初めての人にも何をやっているか理解できるし、2回目の人は深めることができる」と回答がありました。

一つ一つのワークはシンプルなのですが、参加者の様子をみて次のバリエーションに導いていくファシリテーション、そのことによってパフォーマンスに深みが出てくる様子に、とても心惹かれました。

 

今回のレポートはここまで!次回は最終日に行ったショーイングについて、レポートします。(おいかわたかこ)

【9月舞台公演情報解禁!】

レイチェルとのワークショップを通して出来た原案を元に、9月、舞台公演を開催します。ワークショップがどう作品に仕上がっていくのか!?ぜひみなさんの目で確かめてください。
一般チケットは3000円ですが、子連れ、シニア、学生、障害者割引などがあります。またガイドヘルパー生活保護受給者証をお持ちの方、中学生以下は無料でご覧いただけます。すべての人にアートを!詳細はこちら!ホームページへ!

オドリノタネだけど スヤスヤ…ーオドリノタネ報告ー

オドリノタネだけど スヤスヤ… 今週も始まりました オドリノタネ! 外は30度を越す猛暑。
そんな中で広い和室に涼しい風。
贅沢な空間で 大人3名 子供1名 赤ちゃん1名の参加でした。

お母さんに抱っこされた赤ちゃんS君7ケ月。初参加のオドリノタネでした。
なかなか眠らなくて…というS君7ケ月。 可愛い。 可愛いすぎる。 一緒に参加していた我が娘はS君に興味津々で、可愛いねぇ〜の連発でした。

         

隙間を埋めるダンスでは、お母さんに抱っこされている腕の中で、目があうとキョロキョロと瞳が動き興味津々。 笑顔もキラリと。 可愛い。

お母さんの手から離れお母さんが踊っている(ミラー)傍らで気持ちよさそうに眠っている S君。 (ミラーとは二人で向かい合わせになり相手の呼吸に合わせて相手の動作を真似ていく。どちらが主導権を握るかはお互いの感覚で変わっていく。)
        
そして スグに目が覚め お母さんの腕の中で一緒にダンスを楽しみました。

涼しい空間のはずなのに、 気がつくと夢中になって 沢山汗をかいてる 楽しくなってる。 大人も 子供も 赤ちゃんも みんな身体も気持ちも暖かくなった そんなオドリノタネでした。 また次回。 オドリノタネで 待ってます!(しらとりしほ)

8月オドリノタネ日程はこちら

9月オドリノタネ日程はこちら



 

みんなで「あぶらふ」踊ろう♪

2週間ぶりのオドリノタネ!

夏休みの行事があちこちである中、大人5名、子ども2名の方が来てくれました。
オドリノタネでは、たくさんの曲で踊りますが、常連さんなら誰でも知っている!定番の曲がいくつかあります。
        
その中でも、今回も参加者からリクエストがあがったのは、「油麩どんぶり音頭」!

油麩は、宮城では昔から食べられている油で揚げた麩のことで、登米では油麩丼が郷土料理です。

昨年、登米でぶこきがアンサンブルでお邪魔し、清水バンドさんが作った曲に振り付けをつけ完成した曲です。

ちなみにユーチューブにも載っているので、ぜひ聴いてみてください。

https://m.youtube.com/watch?v=uZxHsJqST_o

           
一度聞いたら耳から離れない、家事の合間や散歩中につい口ずさんでしまう曲です。

ちなみに踊るのはなんだか難しそう、なんてことはない!
覚えてる人が優しく教えたり、エスコートしてくれます。
それに音源があるから、予習復習もできる!
気になった方、ぜひぜひ踊りに来てください。(きくちまお)

オドリノタネ8月についてはこちら
 

「子どもが踊れば、大人も踊るよ」ーオドリノタネ報告ー

7月16日土曜日。ダンスワークショップ「オドリノタネ」の報告です。

ファシリテーターは、お久しぶりのみかさっち。
参加者は、お馴染みの方からお久しぶりのご家族、初めましての親子さんと様々でした。
この日は、お子さんの年齢が1歳から3歳、いちばん大きな子で6歳というチビチビメンバー。 でも、元気なら小学生のお兄さんお姉さんにも負けていません。 小さな子は計算が無い分、より自由で独創的な動きをするので見ていて飽きないですね。

オドリノタネでは「子供が先生」といった表現が度々出てきますが、それはごく小さなお子さん、赤ちゃんでも同じです。 先の読めない行動に大人は翻弄され、いつの間にか子供の世界に引き込まれてしまいます。

   

この日、次の人へお手玉を回す自己紹介で、お手玉を手に入れると思い思いに遊ぶ子供たち。 ちゃんと大人へ渡してくれる子もいれば、お手玉をつかった手遊びを始める子もいて、そこから大人も一緒に手遊びをしたり。 子どもの動きを真似するワークでは、ハイハイや大きく足を開く姿勢など、普段しない動きに、最初は戸惑いながらも次第に楽しくなる大人達。

積極的に踊る子もいれば走る子もいて、ママの腕の中でニコニコ笑う子、全身全霊で泣く子もいたり、子ども達はたくさんの表現を持っていて、それを全力で出せるって素晴らしい!って思いました。

暑い夏、室内で身体を動かすと、きっと心も体もスッキリしますよ!(いとういずみ)
 

平日フェス!!ー気持ちがたくさん詰まった市民協働のかたちー

まだ梅雨明けしてないというのに、蝉の声がせわしなく夏の気配を感じさせてくれる初夏の日。
高砂市民センターは人々の熱気と灼熱の太陽とで熱い!暑い!空気が充満していました。

この日すんぷちょのパフォーマンスクラスのメンバーが出演したのは、「平日フェス」というイベントです。

平日フェスは震災後、避難先の佐賀から地元仙台を支援し続けた実行委員長の砂子啓子さん(i-くさのねプロジェクト)をはじめとする、たくさんの市民ボランティアスタッフのみなさんの手で開催されたフェスティバルです。
砂子さんとはすんぷちょ主催のママカフェで、ご講演いただいたことがきっかけでこの度お声がけ頂き、フェスのフィナーレを盛り上げるダンスパフォーマンスを飾ることになりました。

(渡辺祥子さんのステージで、呼吸を整えるスタッフのみなさん。右端が素敵な砂子さん)

会場となった高砂市民センターは朝からところ狭しと飲食や雑貨など楽しそうなブースがたくさん!
コッペさんのクッキー、にじのわさんのふんどし、すまいる作業所さんおお豆腐、すみやのくらし炭クッキー、Café橙さんのレモネード!!その他宮城のイチオシセレクトなブースがたくさん!こどもも大人も美味しいものに囲まれれば、自然と笑顔になって、話も弾んで繋がりが生まれる!
うーーん!これぞフェスの醍醐味!

そして体育館ではオープニングから年齢問わず老若男女楽しめるパフォーマンスが繰り広げられていました。
トリックアートと生演奏をミックスさせた手法で子ども達を沸かせていたおのきんさん&まこっさん。
声の使い方、呼吸の仕方で、話し相手に与える印象を素敵に変えるお話と朗読をして下さった渡辺祥子さん。
そして、ブラジルのリズムで会場も一緒にのりのりにさせて下さった齋藤 寛 from Choro em poさん。

イケメンズの伊東洋平さんのライブではすんぷちょメンバーが本番前だってのにノリノリで踊っておりました。みんな本番前からフェスを楽しんでました。

さあ、15時!すんぷちょの出番です。ステージ袖に待機し、わくわくどきどき、今にもステージに飛び出しそうなメンバー達。袖の緊張感って一度経験すると病みつきになりますね。

        
        (ね、緊張感、満載でしょ!)

今回はすんぷちょのスタンダードナンバーから一曲をセレクトして、体育館を縦横無尽に駆け巡り、時にセンターポジションでキメキメのキレキレポーズでかっこよく決めるそんなパフォーマンスとなりました。
会場はすでに火傷しそうなくらい盛り上がっていたので、スタッフのみなさんもお客様も一緒にダンスしてくださいましたよ!
        
(いえーーい、なんか、もうたのしすぎるぜー)

実はリハーサルのときに、すんぷちょのパフォーマンスを観て涙している方も。。「楽しそうに踊っている」ことが胸に響いたとのことで、私ももらい泣きしてしまいました。
そう、この日のメンバーに限らずすんぷちょのメンバーは身体の奥底から踊ることが楽しい!という気持ちを振りまきながら踊っていて、それが、乳幼児から50歳代まで変わらずあって、更にその気持ちをお互いに共鳴させながら、作品を立ち上がらせている、と思うのです。

私も時に稽古中に「ああ美しいなぁ」と思ってじーんとすることがあります。


  
(パフォーマンスの後はディスコタイム!60年代の曲に合わせて一番右端の赤いネクタイはハッスルするすんぷちょメンバー、アッキー53歳)

この平日フェスですんぷちょのことを知ってくれた方も多いはず。
素敵な機会を下さったフェス実行委員のメンバーのみなさんに心から感謝申し上げます。なんでもママさんが多いとの事で、なんだかすんぷちょっぽい!とも思ってしまいます。
また会場となった高砂市民センターの職員さんも実行委員に加わっており、立場や仕事関係、年齢を超えた人々の縁がフェスを作り上げている姿に、本当の協働の姿を見る事ができました。



(最後の集合写真!ちゃっかり前列にはすんぷちょメンバー小学一年生の姿が!)


さてすんぷちょの次のパフォーマンスはいよいよ9月の舞台公演です。
今週末からスコットランドからレイチェル・スミスさんが来日し、6日間の集中ワークショップので創作します。いけいけどんどん!年齢も障害の有無も問わず、すべての人が楽しめる、そんな公演を0から作る最高に楽しい夏の始まりです。(おいかわたかこ)

「舞台公演(タイトル未定」
公演日時:9月22日~25日
場所:せんだい演劇工房10-BOX box1
振り付け・構成・演出原案 :レイチェル
構成・演出 :西海石みかさ
振り付け補助 :渋谷裕子
出演 :すんぷちょパフォーマンスクラスのメンバー
ぜひご覧になってくださいね!