すべての人にアートを

仙台を拠点に活動するNPO法人アートワークショップすんぷちょの活動ブログです。

「だれでも参加できる」が身近にあるということ

7月2日土曜日のダンスワークショップ「オドリノタネ」。
この日のファシリテートは渋谷裕子さんです。去年の舞台公演「ぶこきがアンサンブル」では振り付け補助として、作品にもご出演してくださいました。いつお会いしてもにこやかな表情と柔らかい雰囲気が素敵な方です。
さて、この日の参加者は子どもから大人まで24人!会場のせんだい演劇工房10-boxの稽古場が狭く感じます。


(丸くなって自己紹介)

初めは輪になって自己紹介。はじめて参加する方も多く、全員の顔を見ながら名前と「いま食べたいもの」を言っていきます。なぜかこの日の食べたいものは「肉」と「すいか」が多く、スタミナを求められる夏の到来が感じられました(笑)でも食べ物のことを考えるときって、だれでも、笑顔になりますね。


ミラーというワークでは二人一組になってお互いの動きを細部まで真似して(真似される側する側は決めない)みました。つい動いてしまった腕、まばたき、咳払いも、相手は真似します、もちろん自分も相手のちょっとした首の動きを追っていきます、その連続が織り成す二人の動きは、当人達もどうなっていくか分からない、でもとっても美しいダンスになっていました。


(ミラーというワークをしている様子を動画でどうぞ!)


  
(1枚のティッシュを頭に乗せて動いてみたり、人に渡してみたり、でも手はつかっちゃいけない!難しい!)
この日の参加者は1歳から40歳代まで年齢も幅広く、知的障害や車椅子ユーザーの方など、障害をもっておられる方の参加もありました。
ふと思ったのは、このような「だれでも参加でき」て気軽に交流できる場が、普段私たちの生活の身近にどれくらいあるだろうということです。人が集まっただけでは「交流」は生まれません。交流って、人と人が関わって「楽しい」ことが前提だと思うのです。でも知らない人同士がはじめまして、と集まって、1時間半で楽しくかかわりあうのって、その人たちだけではなかなか難しいと思うのです。

(最後にみんなで作った静止画、タイトルは忘れてしいまいました、、)
今日のワークショップでは、段階を踏みながら、徐々に人と人が繋がっていくプログラムになっており、最後のワークでは2チームに分かれてチームごとに小さな作品(静止画)を作ることまでできました。このようなアーティストが行うファシリテーションは、創造性や発想が豊かで、それでいてとても細部まで気が配られてることが多く、いつも感心させられます。
このような豊かな場を毎週一回継続して体験できるのが、オドリノタネです。
団体が自力で毎週一回継続することは予算的にもとても難しく、今年度もみやぎ生協さんに助成頂きなんとか開催できています。ですが、助成というのは単年度で終わってしまうため、来年度も同じように開催でいるかは分かりません。

毎週楽しみにいしてくれて必ず来てくださる方もいらっしゃいます。オドリノタネで生まれた人と人のつながりをこれからも維持していくために、今後どう維持していくかは団体の課題となっています。

「だれでも参加できる」が身近に、毎週、定期的にある、という価値をこれからもたくさんの方に広めていきたいと思います。(代表:おいかわたかこ)

※来週7/9のファシリテーターも渋谷裕子さんです。
7月オドリノタネ日程はこちら!